不動産相続の単純承認とは？

不動産を相続する場合、いろいろな方法を選択することが可能です。
「単純承認」や「相続放棄」「限定承認」などがあり、自分に合った方法を選択しなければなりません。
この記事では、不動産相続における単純承認について解説します。
不動産相続で悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

■不動産相続における単純承認とは？

不動産相続における単純承認とは、相続される不動産をすべて無条件で受け取ることを指します。
基本的に特別な手続きなどは必要ありません。
財産にはプラスの財産だけではなくマイナスの財産が多い場合もあります。
マイナスの財産が多い場合は借金を引き受ける可能性もあります。

■法定単純承認とは？どんなケースが該当するの？

法定単純承認とは、基本的に相続可能な不動産があると知ってから3か月以内に何の手続きもしなかった場合、自動的に単純承認とみなされることを指します。
法定単純承認となるケースは以下のようなケースでも起こり得ます。

●相続財産の一部や、すべてを処分したケース
●相続財産の一部や全部を意図的に隠匿、消費、財産目録へ未記載をしたケース
●相続を知ってから3か月以内に限定承認や相続放棄などの手続きをしなかったケース

上記の場合、法定単純承認とみなされるため、知っておくことが大切です。
もとより、不動産を相続するつもりでいた方にはとくに問題はありませんが、不動産を相続することで借金などを背負うリスクもあります。
不動産を相続する場合は、リスクを十分に把握したうえで、単純承認をするか、その他の行動を取るかを考えなければなりません。
自分にとってプラスとなる財産もマイナスになる財産も全て相続される方法が単純承認です。
借金など自分にとってマイナスとなる財産を相続したくない場合は、限定承認の方法を選択しましょう。
財産のすべてを相続しない場合は相続放棄を選択できます。
いずれも、相続を知ってから3か月以内に対応する必要があるため注意しておきましょう。
なにも知らずに放置していると、大きなリスクを背負ってしまうこともあります。

■まとめ

今回ご紹介したように、不動産相続においてさまざまな方法があります。
全ての相続を受ける単純承認は手続きが不要な最もシンプルな方法ですが、時には自分にとってマイナスとなることもあるため、注意が必要です。
まずは、相続される不動産をきちんと把握し、自分への影響を理解したうえで、相続を受けるかどうか検討しましょう。